2025.10.30
神棚づくりの魅力と設置ポイント|大工職人の技が息づく伝統のかたち

伊沢工務店の神棚づくり
意外とご依頼が多い「神棚」。
伊沢工務店では、神棚の製作から設置まで一貫して承っております。
祀り方や形にはさまざまな考え方がありますが、お客様のご希望やご家庭の習慣に合わせて、一つひとつ丁寧にお作りしています。
最近では、熟練の大工職人による手作業での神棚づくりを目にする機会が減りました。
伊沢工務店では、職人が心を込めて木を選び、伝統の技法で製作しています。
職人の手仕事が生む美しさ
神棚は、見た目の美しさだけでなく、細部にまで精度が求められる繊細な工芸です。
寸分の狂いなく木を切り出し、組み上げる技術はまさに熟練の証。
そのため、今では製作できる工務店が限られているのが現状です。
伊沢工務店では、重要文化財の修繕工事なども手がける職人たちが、その確かな技で神棚を仕上げています。
今回ご紹介する神棚は、家族全員が集まりやすい和室に設置しました。
お祈りしやすい場所に置くことで、自然と家族の心がひとつになる空間になります。
神棚の設置場所について

神棚をどこに設置すればいいか悩む方は多いものです。
実は、難しい決まりごとはあまりなく、いくつかの基本ポイントを押さえておけば問題ありません。
設置の基本ポイント
・方角:南向き、または東向きが理想
・場所:明るく風通しが良く、静かな場所
・高さ:目線より高い位置
一般的には、和室やリビング、客間などが適しています。
避けたほうがよい場所
神棚の設置にあたっては、避けたほうがよい場所もあります。
・上に通路がある場所
・トイレや湿気の多い場所
・光が入らない押し入れや収納の中
・散らかりやすい部屋(子供部屋など)
・人通りの多い玄関や廊下の上
・仏壇と向かい合わせの位置
これらの条件に当てはまると、落ち着いた祀り方が難しくなる場合があります。
難しい場合の対応方法
とはいえ、間取りの関係で理想的な場所が確保できないこともあります。
そのような場合は、神棚の上の天井部分に「雲」や「空」と書かれた紙を貼る方法があります。
これは「この上には何もありません」という意味を表し、神様の上を人が歩かないように配慮したしるしです。
現代の住宅事情にも合わせやすい方法のひとつです。
まとめ
神棚は、家族の安全や繁栄を願う心の拠りどころ。
設置場所や祀り方に明確な正解はありませんが、大切なのは「清らかな心で手を合わせられる空間」をつくることです。
伊沢工務店では、伝統的な技法を受け継ぐ大工職人が、一つひとつ丁寧に神棚を製作しています。
また、現代的な要素を取り入れた和室づくりや、設置場所のご相談にも対応可能です。
神棚を新たに設けたい方、リフォームの一環として取り入れたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。