2025.09.10
無垢材でつくる玄関|木の温もりと個性が光る空間づくり

木の魅力を生かした玄関デザイン
人の出入りが多い玄関だからこそ、訪れた人をあっと驚かせるような空間にしたい。
そんな思いを持つ方も多いのではないでしょうか。
今回は、無垢材をふんだんに使用してオリジナリティあふれる玄関を実現した事例をご紹介します。
玄関の壁や天井、収納扉までを無垢材で仕上げた、まさに“木の表情”を感じられる空間です。
明るい色味の無垢材を採用したことで、木目の面積が大きくても圧迫感がなく、清潔で開放的な印象に仕上がりました。
経年変化が生み出す味わい
日本の住宅で多く使用される杉材は、年月とともに独特の風合いを見せます。
特に、玄関のように人の出入りが多い場所では、表面が摩耗して木目が浮き上がる「浮造り(うづくり)」という現象が起こります。
これは無垢材ならではの経年変化であり、使い込むほどに深みが増す魅力でもあります。
時間の経過とともに変化していく木の表情は、暮らしの歴史を刻む証。
それこそが「無垢材の家」の醍醐味といえるでしょう。
無垢材の注意点とメンテナンス
一方で、杉のように柔らかい無垢材はキズや凹みがつきやすい性質があります。
浅いキズや小さな凹みであれば、研磨による補修も可能です。
気になる場合は、施工を担当した建築会社に相談してみてください。
表面を保護するためにガラスコーティングを施す方法もありますが、無垢材本来の質感が損なわれてしまうこともあります。
そのため、多少のキズや凹みは「味わい」として受け入れるのがおすすめです。
木が呼吸するように変化していく姿こそが、本物の素材が持つ魅力です。
コストと耐久性のバランス
確かに、無垢材は決して安価な素材ではありません。
しかし、化学物質を含むビニル系建材と比べると、メンテナンス費用は少なく、耐用年数も長いのが特長です。
結果として、住宅全体で見れば長期的なコストパフォーマンスに優れています。
国産材は品質が高く、30年、40年と住み続けたい方におすすめの選択です。
「国産材は高い」と思われる方もいますが、実際には輸入材との価格差はそれほど大きくありません。
家一棟を建てる際に比べても、差は数十万円ほどです。
また、国産材を使用することで自治体から補助金を受けられる場合もあります。
無垢材の家を検討する際は、お住まいの地域や弊社までぜひご確認ください。
まとめ
無垢材の魅力は、素材が持つあたたかさと、年月とともに増す味わいにあります。
表面の美しさだけでなく、住む人と一緒に成長していく家。
それが「無垢材の家」の本質です。
伊沢工務店では、素材の特性を知り尽くした職人が、デザイン性と実用性を兼ね備えた家づくりをご提案しています。
無垢材を取り入れた玄関や内装に興味のある方は、ぜひお問い合わせください。