2025.06.10
床近くのやさしい光を取り入れる「地窓」とは?メリットと使い方

今回は「地窓」についてご紹介します。
地窓とは、一般的な目線の高さに設置される窓に対して、床に近い低い位置に小さめの面積で設置される窓のことを言います。
以前は和室に使われることが多かったのですが、最近では玄関や廊下、リビングの一角など、さまざまな場所で取り入れられるようになってきました。
その理由は、地窓には通常の窓とは少し異なる魅力があるからです。
ここでは、地窓を設置する主なメリットを3つご紹介します。
1. 天然の間接照明になる
地窓は、床付近から柔らかい光を室内に取り込むことができます。
直接的な日差しではなく、間接照明のようにやさしく光が広がるため、落ち着いた雰囲気を演出してくれます。
「明るい家にしたい」というご要望は多いですが、大きな窓を設置するとコストが上がる場合や、夏場の直射日光で室温が上がってしまう心配もあります。
地窓なら、足元から自然な光を取り入れて明るさを確保でき、快適な空間をつくることができます。
2. プライバシーを守りやすい
地窓は低い位置にあるため、外を歩く人と視線が交わることがほとんどありません。
外から見えるのは足元部分だけなので、室内が丸見えになる心配も少なく、プライバシーの確保に役立ちます。
住宅密集地や通りに面したお住まいでも、光を取り入れながら安心感のある暮らしを実現できます。
3. 外の風景を切り取って楽しめる
地窓は小さな窓だからこそ、外の景色を“切り取る”ように見せることができます。
庭の植栽や石畳、外の風の動きなど、足元の自然を感じることで、暮らしの中に季節の移ろいを取り入れることができます。
まるで額縁のように風景を楽しめる点も、地窓の大きな魅力です。
まとめ
地窓は、通常の窓とは違う魅力を持ち、住まいに個性と上質な雰囲気を与えてくれます。
柔らかい採光やプライバシーの確保、そして外の風景を楽しむことができる地窓を上手に取り入れることで、暮らしの快適さが一段と高まります。
お住まいにアクセントを加えたい方や、光の取り入れ方を工夫したい方は、ぜひ地窓の設計を検討してみてください。
伊沢工務店では、地窓をはじめとする窓まわりのデザインや採光計画のご相談も承っています。
家づくりの参考に、ぜひお気軽にお問い合わせください。